この記事では、暗号資産の税金計算システムCryptactのメリットとデメリット、無料アカウントの作成方法、利用方法について解説します。
Cryptactは、暗号資産の取引をはじめた人、暗号資産の税金計算に時間がかかりすぎる人、節税対策をしたい人にはとても役立つシステムです。
無料ではじめられますのでぜひ試してみましょう!
年末が近づくと税金のことでそわそわしませんか?
暗号資産(仮想通貨)を取引している人は特に気になりますよね?
この記事を読んでいただきたい人:
- はじめて暗号資産を買った人
- はじめてNFTをイーサリアムで買った人
- 暗号資産の取引の件数の多い人
- レバレッジ取引している人
- 暗号資産のステーキング、レンディングなどしている人
税金はどんな時にかかるの?
どうやって計算するの?
考えるだけで結構面倒ですよね!
私は、暗号資産の税金計算システムを利用しています。
具体的には、Cryptactというシステムです。
この記事では、Cryptactを2年間使って、2回確定申告を行ってきた経験者が、
- Cryptactの特徴
- CrypTactのメリットとデメリット
- 無料アカウントの登録方法
- Cryptactの利用方法
を解説します。
【暗号資産】税金計算の悩み解決!クリプタクト(Cryptact)節税対策も!
CryptactはWEBサービスで使える暗号資産税金計算システムで、株式会社pafin(パフィン)が運営するシステムです。
Cryptactは登録するだけで無料で始められます。
もちろん無料プランは件数や取引に制限がありますので、本格的に利用する場合は有料プランが必要になる場合があります。
Cryptactは税金の専門家が参加して開発しているシステムですので安心して利用出来ます。
とはいえ、税金の申告は最後は自己責任ですので、税金計算の基本を理解する必要がありますよ。
Cryptactの特徴
Cryptactは、取引所の取引データをダウンロードして、Cryptactに取り込むだけで、暗号資産の税金計算をやってくれます。
複数の取引所やウォレットをまたいだ取引の損益計算や、仮想通貨の時価の参照など、複雑で難しい仮想通貨の確定申告の準備作業を、クリプタクトなら自動化できます。
大変だった手作業での準備も、簡単かつ正確に。確定申告の不安から解放します。
CryptactのWebサイトより引用
手作業での時間のかかるデータの整理作業も、簡単かつ正確にやってくれますので、確定申告の面倒さから解放されます。
Cryptactが人気がある理由は以下の特長があるからだと思います。
- 初心者でも操作が簡単
- 対応取引所数が多い
- 対応コイン数が多い
- リアルタイムで資産管理ができる
- 膨大な取引数に対応できる
- API連携でデータ取込が簡単
- DeFi取引を自動で識別できる
- 充実したサポート
暗号資産の税金計算の基本
どんな時に税金がかかるか知っていますか?
主なものをピックアップするとこんな感じです。
個人の課税対象になるケース(法人は考慮していません):
- 暗号資産を売却したとき
- 暗号資産で商品を購入したとき
- 暗号資産と暗号資産を交換したとき
- 暗号資産の証拠金取引をしたとき
- 暗号資産をエアードロップで入手したとき(時価があれば課税)
- 暗号資産をマイニングしたとき(時価で取得と見なす)
- NFTを購入するために暗号資産で支払ったとき
- 送金手数料を暗号資産で支払ったとき
- ガス代を暗号資産で支払ったとき
きりが無いほどあります。
これ以外にもいろいろあります。
現物取引の基本的な考え方は、「暗号資産の売却」と「暗号資産の使用」がされたときに利益が発生するということになります。(ただし証拠金取引は考え方が違います)
利益は「売却した金額(円換算)」から「購入した金額(総平均法で計算:円換算)」を差し引いた金額になります。(手数料等があれば差し引きます)
個人の場合は総平均法で取得原価を計算することになりますので、1年間の購入の総平均で購入価格を計算する必要があります。
取引所や個人ウォレットまたいで同じ暗号資産(ビットコインなど)を購入した場合は、すべてを合算して総平均する必要があります。
総平均を計算するのが結構たいへんです。
Excelでもできますが、暗号資産の種類や取引所の数が多くなるととてもたいへんです。
詳細は、国税庁のWEBサイトをみて自己責任で判断してください。
国税庁のWebサイト
暗号資産に関する税務上の取扱い及び計算書について(令和3年12月)
https://www.nta.go.jp/publication/pamph/shotoku/kakuteishinkokukankei/kasoutuka/
No.1524 暗号資産を使用することにより利益が生じた場合の課税関係
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1524.htm
No.1525 暗号資産交換業者から暗号資産に代えて金銭の補償を受けた場合
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1525.htm
No.1525-2 NFTやFTを用いた取引を行った場合の課税関係
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1525-2.htm
Cryptactのメリット・デメリット
私が使っているCryptactはとても便利です。
でも完璧ではありません。
デメリット・課題からみていきましょう。
1.Cryptactのデメリット
デメリットというか使いにくい点というのは、結構あります。
・過年度分から毎年再計算される
過年度のデータを誤って修正すると過年度の計算結果が変わることがある。
→カスタムファイルの過年度分は変更しないように注意する。変更が必要な場合は修正申告を検討する
・対応していない取引所のデータはカスタムデータを作る必要がある
といっても主要な取引所は網羅されており、未対応の取引所は少ない
・海外取引所は有料プランしか対応していない
→カスタムファイルで対応するか、有料プランに加入する
・価格が取得出来ない場合がある
→価格データが準備されるのを待つか、価格を入力することで対応可能
・取引所別コイン別の残高数量が12月末で計算されないため、残高の数量を照合することが難しい
→全取引所の合計で照合しかなく、複数の取引所で同一コインを取引していると残高を合わせにくい
・データのバックアップ機能がない
→インプットデータを整理して保管しておく
・API接続で対応取引が増えた場合に、期間指定ができないので取引開始時点から変更になる
全期間取り込まれるため、過去の計算がカスタムで計算した結果と変わってくることがある
など結構あります。
とはいっても、ほとんどはカンタンに対応できます。
改善希望事項としては、API接続時に期間範囲の設定ができるとよいと思っています。
その他はなんとかなります。
2.Cryptactのメリット
Cryptactのメリットは多いです。
・無料プランでカンタンにはじめられる
(年間取引件数50件まで、容量50MBまで)
・取引所から取引データをダウンロードできればカンタンに損益計算ができる
・API接続可能な取引所はボタン一つでデータの取込がカンタンにできる
・国内のほとんどの取引所が無料プランで利用可能
・実現損益(確定申告用)を使えばカンタンに確定申告ができる
・評価損益(時価での評価)を使えば、評価時点の評価損益が計算出来る
コイン別の評価損益の把握により、損出しや益出しの判断が容易であり、節税対策がタイムリーに行える
・現物取引以外に、レバレッジ取引、先物取引、コミッション、マイニング、ステーキング、レンディング、DEFI、アフィリエート報酬などに対応できる
(ただし取引所ごとに対応できる取引が異なる)
・税理士事務所と提携しており、税理士紹介プログラムがある
・税理士事務所でも利用していて信頼性がある
こうしてデメリットとメリットを比べると、やはり導入したほうが便利です。
取引件数(50件まで)の少ない人は無料プランではじめるのがおすすめです。
取引件数の多い人は有料プランを使ってでも時間短縮の効果があると思います。
また、Excel等のスプレッドシートでカンタンにできている人は、Cryptactの必要性は低いと思われますので、そのままスプレッドシートを使うほうがよいかと考えます。
Cryptactの料金プラン
参考として料金プランの概要を記載します。
詳細はCryptactのWebサイトを参照ください。
https://www.cryptact.com?referral=i3kigi2HO9
Cryptactの導入方法(無料アカウント登録)
それではCryptactのアカウントの登録方法を画面を見ながら説明します。
1.無料アカウントの登録
下記の公式サイトからアクセスして、「無料アカウント」を作成しみてください。この紹介リンクからプランを購入すると紹介特典2000円相当がもらえます。
https://www.cryptact.com?referral=i3kigi2HO9
「メールアドレス」を登録します。
メールが送付されてきますので、「メールアドレスを確認」のリンクをクリックして確認します。
パスワードの設定の画面になりますので「パスワード(12桁以上)」を設定して、「アカウント登録」クリックします。
これでアカウントの登録は完了です。
2.ログイン
ログイン画面になりますので、登録した「メールアドレス」と「パスワード」でログインします。
はじめてのログイン時には、「暗号資産の算定方法」を選択します。
個人の場合は、デフォルトの「総平均法」を選択します。
これで初期設定は完了です。
次のセクションからは、Cryptactの利用方法を画面を見ながら説明します。
Cryptactの利用方法
Cryptactの利用方法の概要を以下のステップで説明します。
- データのアップロード
- エラーが出た場合の対応
- ポートフォリオの確認
- 実現損益(確定申告)
1.データのアップロード
まず取引所から取引履歴データをダウンロードします。
データのダウンロードの方法は各取引所ごとに説明が記載されていますのでそこを見ながら実施できます。
「取引履歴をアップロードする」の「アップロード」をクリックします。
データをアップロードする対象の「取引所」を選択します。ここではビットバンクを例に説明します。
ダウンロードしたファイルを現物取引、レバレッジ取引など対応する画面にドラッグ&ドロップして「アップロード」をクリックします。
データアップロードが完了すると自動で計算がはじまります。
なお、API接続に対応している取引所(例えばbitbank、Bybitなど)はAPI接続の設定をすることによって、ダウンロードしなくてもデータの取込が可能になります。
2.エラーが出た場合の対応
データのアップロード時点および計算時点でエラーがでることがあります。
未登録のコイン(暗号資産)や価格未登録のコイン(暗号資産)がある場合はエラーがでますので、手動で修正する必要があります。
時間をおくことで解消する場合もありますので、その時点でデータ修正をするのか何日間か待ってから再計算するかの対応になります。
未登録コインがある場合は、カスタムファイルのインプットミスがないかを確認します。インプットミスがない場合は、Cryptactのシステムにそのコインが登録されるのを待つ必要があります。
また、価格未設定の場合は価格をインプットすることで解消します。ただし、しばらく待つことで価格が登録されることが多いため待った方がよい場合があります。
3.ポートフォリオの確認
ポートフォリオのメニューを見ることで、評価損益など確認出来ます。
評価損益をみて節税対策を実行することは大切ですので、12月末には必ず確認しましょう。
例えば、利益が出過ぎているような場合は、評価損益がマイナスの暗号資産を12月末に売却して、翌年の1月初旬に買い戻すというような対策が可能になります。
4.実現損益(確定申告)
確定申告に使用するのは、実現損益になります。
確定申告書を作成するときは、年度の実現損益を転記し、かかった経費を差し引いて所得を計算することになります。
以上でCryptactのアカウント登録と使用方法の説明になります。
実際やってみるとそんなには難しくありません。
ただし、取引所からのデータのダウンロードは取引所ごとに異なり、現物取引だけではなく種類が多いため(レバレッジ取引やレンディング、ステーキング、エアードロップなど)ダウンロードが結構たいへんです。
できれば、API接続ができる取引所を使うと便利です。
まとめ 【暗号資産】税金計算の悩み解決!Cryptact(クリプタクト)節税対策も!
この記事では、暗号資産の税金計算システムCryptactについてのメリットとデメリット、無料アカウントの作成方法、利用方法について解説しました。
Cryptactは、暗号資産の取引をはじめた人、暗号資産の税金計算に時間がかかりすぎると思っている人には役立つシステムです。
無料ではじめられますのでぜひ試してみてはどうでしょうか!
https://www.cryptact.com?referral=i3kigi2HO9
最後までご購読ありがとうございました。
(記事#1297)